サウンド担当者向けのより突っ込んだ話

サウンド担当者向けのより突っ込んだ話


スペックが決定するといよいよサウンドの制作に入ります。
制作環境の構築を含め具体的に見ていくことにしましょう。

●環境の構築

KATANAのサウンドを作っていくための環境の設定から構築していきましょう。
基本的にサウンドはMacintoshを中心に環境を構築します。
まず、Macintoshとそのほかのハードウェアはどのように接続されるのかを、 下の図にあげます。

サウンド開発環境の接続関係
実機と同じ音を確認するために、KATANA Sound Boxというものが売られて いますので、そのKATANA Sound BoxとMacintosh、その他MIDI機器は上の 図のように繋がれます。

また、オーディオデータをコンピュータに取り込むためにオーディオ入出力 ハードウェアが必要な場合があります。
代表的なツールとしては
Audiomedia、ProTools
などがあります。

次にソフトウェアですが、
セガからはMacintosh用のツールとして次のようなものを用意します。
Sound Project Manager 他のツールで作ったデータを結合してKATANA用データを作ります。
MIDI Program Editor MIDIのプログラムバンクを作成します。
Sound Data Converter 一般的なデータをKATANA専用のデータに変換します。
FX Program Editor エフェクトのモジュールを作成します。

その他にどのようなツールを用意すれば良いのでしょうか?
これからあげるものは全て市販品ですのでそれぞれ使う人の好みによってどの ツールを選んでも構いません。
シーケンサ 譜面作成ソフト 波形編集ソフト
何に使用するのか MIDI楽器からの打ち込みをデータ化します。 譜面で曲データを打ち込みます。シーケンサか譜面作成ソフトどちらかを 持っていれば作業ができます。 取り込んだ波形を加工して望み通りの音にします。また音質の変更などに も使います。
必要な機能 Standard MIDI Type1の出力ができること。 Standard MIDI Type1の出力ができること。 AIFF、WAVE、SDIIのうちどれかの出力ができること
代表的なツール Vision、Performer、Logic Overture、Finale Sound Designer、Alchemy、PEAK


●制作の流れ

サウンド制作にあたって、音楽データの作成には幾つかの方法があります。
・MIDIデータ(MIDIシーケンスを使用する場合)
・レコーディング(CD-DAやPCMストリーム、オンメモリPCMを使用する場合)
・データ加工(MIDIシーケンスやオンメモリPCM等を使用する場合)
があります。

☆MIDIシーケンスの場合
・MIDIプログラムバンクを作成する。<-- MIDI Program Editor
・もし必要ならばエフェクトのデータを作る。 <-- FX Program Editor
・作曲する。 <-- Vision、Performer、Logic、Overture 等
・作った曲データをKATANA用のMIDIファイルにコンバートする <-- Converter
・それぞれのステップで作成したデータをまとめて全体の調整をする。 <-- Sound Project Manager
・プログラマのつかえる形にコンバートする。 <-- Sound Project Manager

☆レコーディング
・作曲する
・スタジオなどでレコーディングする。
・出来上がった曲をデジタルデータ化する。 <-- Audiomedia、ProTools等
・場合によってはKATANA用にコンバート※。 <-- Converter

☆データ加工
・元になるサウンドデータを入手する。 <-- SEGA提供の波形フォント等
・データを目的に合わせて加工する。 <-- Sound Designer、Alchemy、PEAK等
・場合によってはKATANA用にコンバート※。 <-- Converter

※ADPCM形式を使用する場合。

特にKATANA用のサウンドデータを制作する際に特殊なのは最初のMIDIシーケンス です。これからは、このMIDIシーケンスを中心に制作の流れをみていきましょう。

●MIDIシーケンスデータ制作

★MIDIシーケンスの概念


まず上の絵を御覧ください。
KATANAのMIDIシーケンスで用いられる概念を簡単に説明したものでのです。
MIDIシーケンスタイプのデータ作成において主に用いられるものは、
・MIDIシーケンスデータ
・MIDIプログラムバンクデータ
・FXプログラムデータ
上の絵は、最初の2つについて説明したものです。
MIDIシーケンスは楽譜にたとえることができます。このデータは、MIDIシーケンサによる打ち込みや譜面作成ソフトなどを用いて作成します。この過程は主に、DTMと呼ばれている、コンピュータミュージックの作り方と同じです。最後にKATANA用のデータに変換しなくてはいけませんのでその変換にSEGAの提供するSound Data Converterを使用します。
一方、MIDIプログラムバンクはいってみれば楽器の集合、バンドや、オーケストラと考えることができます。サウンドの担当者としては、これらの楽器の音色を作成したり選定し、楽器番号何番がどの楽器もっといってしまえばどの波形なのかを作成します。
これは、楽譜上でどの楽器番号が指定されそれがどの音を前提にしているのかに依存してきます。通常、コンピュータミュージックの世界では、MIDIプログラムバンクに相当するものは、外部の音源やサンプラーを使用したり、コンピュータ内に予め用意してある波形を使用しますが、KATANAの場合基本的にはこの作業をサウンドの担当者が行います。(音色データは波形フォントとして提供しますのでそれをもとに手を加えるということでも構いません。) このMIDIプログラムバンクはSEGA提供の「MIDI Program Editor」を使って作成します。
KATANA用のMIDIシーケンスのデータを作成する際に一番肝になるのが、このMIDIプログラムバンクの作成なわけです。 MIDIプログラムバンクは、セガ提供のMIDI Program Editorを使用します。

★データの流れ

以上の事をふまえて、最終的にサウンドのデータがプログラマにわたるまでにはどのにデータが流れていくのかを見てみましょう。

FXプログラムエディタはエフェクトを使用する場合にだけ使用します。 



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